崖っぷちだった新人時代。

入社して最初の1年は全然うまくいきませんでした。ショールームで接客をしても、契約にまったくつながらない。毎月の売上がゼロという時期がずっと続きました。理由は、僕に自信がなかったから。営業のこともわからない。車のことも詳しくない。自分のセールストークを他の人に聞かれたくないから、打ち合わせスペースで商談をしている時も、つい小声になる。そんな自信のなさが、僕の言葉や態度からにじみ出ていたんだと思います。誰だって、「この人、信頼して大丈夫かな」っていう人から買いたくないですよね。ましてや車は高額商品。本当に頼れる人でないと任せられない。

自分はこの仕事に向いていないんだろうか。そんな自問自答を繰り返す毎日でした。

お客様がくれた、小さな自信。

転機が訪れたのは9月末。あるご夫婦との出会いがきっかけです。お二人ともすごく話しやすい方で、僕も自分が新人であることを正直に打ち明けました。中には新人が担当することを良く思われないお客様もいます。でもそのお客様は未熟な僕を本当に可愛がってくださった。だから僕もとにかく元気な声で挨拶し、わからないことは誤魔化さずにわからないとお伝えし、すぐに調べてお答えするように心がけました。結果、僕からビートルをお買い上げいただくことに。契約が決まったことも嬉しかったのですが、何より嬉しかったのは初めて自分という人間を気に入って、僕から車を買いたいというお客様ができたこと。ずっと自信のなかった僕の、小さな自信になりました。


覚悟を決めた瞬間、すべてが変わった。

フォルクスワーゲンでは、全国の新人の中の成績優秀者に対して贈られる「新人賞」というものがあります。とは言え、当時の僕から見れば、遠い目標。とても目指すだなんて口に出せませんでした。そんな僕の心に火をつけてくれたのが、先輩の言葉です。「せっかくだから頑張ってみれば」。入社時からずっと面倒を見てくれた先輩が、本気で僕のことを信じてくれている。だったら、自分も本気でやってみよう。そう覚悟を決めました。そこから最初の1ヶ月で7台のセールスを記録。それまで月に2〜3台売るのに精一杯だった僕にとっては考えられないような数字でした。違いは、とにかく根拠がなくても自信を持つようにしたこと。自信を持つことで、言葉のトーンもお客様に与える安心感も変わる。それが数字となって確実に表れていくようになりました。




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「新人賞」獲得。そして次の目標へ。

そしていよいよ最終月。僕は、結果発表のFAXを祈るような気持ちで手に取りました。「新人賞」の対象は、新人上位10名のみ。その中に、自分の名前があるかどうか。はやる胸をおさえて、ランキングをチェックしました。すると、そこにはっきりと僕の名前が。その瞬間、思わず一人でガッツポーズをあげました。ほんの1年前、この仕事は向いていないと落ち込んでいた僕が、ここまで来られた。根拠のない自信が、本物の自信になった瞬間でした。僕の次の目標は、全国ランキングの上位50名に入ること。そのためにも、商品ではなく僕を買ってくださるお客様を増やしたい。何かあったら真っ先に連絡できる。お客様にとってそんなセールスになることが僕の夢です。